Development collaborator開発協力者
“アネシス”育ての親
高知県香南市夜須町 西内厚様
私がアネシスの開発に関わるようになったのは、数十年もの間天窓制御盤に進化が見られないことに業を煮やし、開発の協力とテスターをやらせて欲しいとイチカワに頼んだのがきっかけです。
例えば、私の周りでは複数の農家が、1日に何度も設定値を修正しています。農家の修正を機械にやらせばすむ事で、まずこれを何とかしたかったです。いろいろ紆余曲折はありましたが、今では私の意向がアネシスに色濃く反映されているので、自己紹介をさせて下さい。
1955年生まれ。アールスメロンを40年作りましたが、販売単価が頭打ちになり2019年にゴウヤに品目転換しました。
趣味はサンデープログラミング他。と言っても使える言語はExcelやデータベース用のものなので、私がアネシスのプログラムを書いているわけではありません。ただ、プログラミングの基本は同じなので、開発スタッフに「できない」とは言わせません。
オツムのレベルはいわゆる「教育七五三」。高校では物理・数学で落ちこぼれました。あ、英語も苦手でした(爆笑)しかし農業経験が長いので中学理科なら今でも分かる、と信じたいです(笑)
例えば灌水量(配管径50mm)をモニタリングしたくなった時、真っ先に候補に挙がるセンサーは、
https://www.keyence.co.jp/products/process/flow/fd-q/
だと思います。確かに機能的には申し分ないですが、値段が普通30万円ぐらいとか。
そうなると私としては「欲しいなぁ。嫁をどうやってだまくらかそう。えーとえーと待てよ、モーターの電流値を計れば計算できるんじゃないん?」となります。
https://www.idopump.com/basic-characteristic1.html
どれ位の精度か未知数ですが、電流センサーは3千円位なので、検証したいとイチカワに伝えました。
1955年と言えば昭和30年なので、巨人の星とかあしたのジョーで血をたぎらせた、ガチガチのスポ根系人間です。
また例を挙げると、窓のバタツキを劇的に改善するAI制御のフィールドテストを22年春から始める予定ですが、改善自体は、バタツキを検知(≒数値化)できれば、必ずしもAIを使わなくても良い事が経験的に分かっています。特許も取って解決済みの案件でしたが、数値化できないのは悔しかったので、2年ぐらいかけてやっつけました。
解決済みの事にそんなに精力を使って無駄じゃないか?と言う人もいるかもしれませんが、私は「(どの業界でも)水面下の蓄積が最後の勝負決める」・・・そう考えるタイプの人間です。
あるいは、降雨時の制御が大ざっぱで気に入りません。気づいている人もいると思います。巻き上げ式の天窓なら仕方がないでしょうが、ラック式や突き上げ式の窓ならもっとうまくできるはずです。Made in JAPANらしくもっと緻密にやりたいです。安くて高精度なセンサーも見つかったので、テストするつもりです。
冒頭でも述べたように、長らくメロンを作りましたがそのメロンについて1%も理解できてない事を自覚していたので、プログラムの書き換えを頻繁にやりたい事を最初に強く申し入れしました。あ、無知と言っても、天窓の制御に強制通風式温度センサーは全く不向きだとか、飽差を制御しても基本的に光合成は最大化できないぐらいは理解しているので、誤解しないで下さいね。
私の要望を受け、イチカワの開発陣がそれを可能にするシステムを用意してくれたので、心置きなくアイディアを練れます。デモ機の貸し出しを頼めば未開封品!で徹底的に対応してくれる(株)キーエンスさんと共に、ここに記して感謝の意を表します。
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